
- ノロウイルスによる胃腸炎・食中毒にご注意
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大阪市中央卸売市場食品衛生検査所
年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、うち約7割は11月~2月に発生しており、この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くはノロウイルスによると考えられます。
ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染、ヒトの腸管で増殖し胃腸炎症状などを起こします。ノロウイルスは、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため、注意が必要です。
特に子どもや高齢者は重篤化することがありますので特にご注意ください。
また、ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られるので、予防対策を徹底しましょう。
ノロウイルスに感染しないためにはどうすればいいの?
(1)「手洗い」をしっかりと!
特にトイレの後、食品を取り扱う前、汚れたものを触った後、食事の前などは、 石けんでよく手を洗い、流水で十分に流しましょう。
多くのアルコール消毒薬はノロウイルスには効果がない(※)
と言われています。アルコールだけに頼るのではなく、
手洗いをしっかりしましょう!
※アルコールは通常の細菌には有効です。また、近年エタノールに別の成分を添加し、ノロウイルスの不活化効果を高めた製品もあるようです。
(2)「人からの感染」を防ぐ!
家庭内や集団で生活している施設でノロウイルスが発生した場合、感染した人の便やおう吐物からの二次感染や、飛沫感染を予防する必要があります。
ノロウイルスが流行する冬期は、乳幼児や高齢者の下痢便やおう吐物に大量のノロウイルスが含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。(3)「食品からの感染」を防ぐ!
- 加熱して食べる食材は中心部までしっかりと火を通しましょう
- 調理器具や調理台は「消毒」して、いつも清潔に
まな板、包丁、食器、ふきんなどは使用後すぐに洗いましょう。
熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱消毒が有効です。
仕事で食品を取扱う人が注意すべき点は?
(1)自分の健康状態を把握する
日頃から自身の健康状態を把握し、下痢やおう吐、風邪のような症状がある場合には、施設責任者にその旨をきちんと伝えましょう。
(2)症状がある従業員への対策
施設責任者は、下痢やおう吐等の症状がある従業員等を、食品を直接取り扱う作業に従事させないようにしてください。
(3)症状が改善した後も要注意
下痢等の症状がなくなっても、通常では1週間程度長いときには1ヶ月程度、ノロウイルスの排泄が続くことがあるので、症状が改善した後も、しばらくの間は直接食品を取り扱う作業をさせないようにしてください。
(4)感染していても症状がないことがある
感染していても症状を示さないこともあるので、食品取扱者は、その生活環境においてノロウイルスに感染しないような自覚を持つことが重要です。
たとえば、
・家庭の中に小児や介護を要する高齢者がおり、下痢・嘔吐等の症状を呈している場合は、その汚物処理を含め、トイレ・風呂等を衛生的に保つ工夫が求められます。
・常日頃から手洗いを徹底するとともに食品に直接触れる際には「使い捨ての手袋」を着用するなどの注意が必要です。
ノロウイルスに汚染された可能性のある調理台や調理器具はどうしたらいいの?
一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いられることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウムや加熱による処理があります。
二枚貝などを取り扱うときは、専用の調理器具(まな板、包丁等)を使用するか、調理器具を使用の度に洗浄する、熱湯消毒する等の対策により、他の食材への二次汚染を防止するよう、特に注意するよう気をつけましょう。
<参考>
○食中毒(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html
○食中毒の原因・ノロウイルス(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/03.html
○体調不良者による調理や不十分な手洗いを原因とするノロウイルス食中毒が発生しています!(大阪市)
- 2020おさかな絵画コンクール 入選作品が決まりました
主催:大阪おさかな普及協議会
今年も10月31日(土)に、「2020おさかな絵画コンクール」の表彰式が、大阪市中央卸売市場本場・業務管理棟16階大ホールにて行われた。新型コロナウイルス感染症対策のため簡素化されての開催となった。
このコンクールは、日本の食文化の原点である「おさかな」をテーマに、食育の一環として大阪府内の高校生以下を対象に作品を募集した。
審査は10月6日に専門委員と同協議会の代表理事をはじめ12人の審査員によって厳正に行われ、大阪府知事賞・大阪市長賞等52点の作品が選出された。今年も記念事業として、応募者の中から26組を地引網(岡田浦漁港)体験に招待した。
受賞作品は大阪市中央卸売市場本場業務管理棟1階研修室に展示されている。
今年はコロナ禍の中皆さまのご協力で、3,948作品が集まりました。ありがとうございました。引き続き食育の一環とした魚食普及活動を推進して参りますので、ご期待下さい。
◎高校生の部
大阪府知事賞
(高校1年生・重本 結愛)◎中学生以下の部
大阪府知事賞
(中学3年生・植田 みらい)小学4年生以上の部
大阪市長賞
(小学5年生・南 春伊)◎小学3年生以下の部
大阪市長賞
(5才・松任 盛)【後援】 大阪府、大阪府教育委員会、大阪市、大阪市教育委員会
【協力】 (一社)大阪市中央卸売市場本場市場協会、(公財)大阪府漁業振興基金
- 令和2年度 場内卓球大会の中止
令和2年度場内卓球大会については、新型コロナウイルスの影響により開催を中止いたします。
- 《資料室からのご案内》
資料室では、図書以外に下記のような新聞の供覧も提供しています。静かな環境で、ゆっくりと日々のニュースや過去の記事の検索にご利用ください。
日本経済新聞・日経MJ・水産経済新聞・みなと新聞・食品市場新聞
食糧経済・日本食糧新聞・農経新聞・シーフーズニュース保存期間は、日本経済新聞・日経MJは当年度と昨年度分、食糧経済は当年度分、他紙は過去5年分です。
【新刊案内】
第93次農林水産省統計表 (農林水産省大臣官房統計部) 平成30年度食糧需給表 (農林水産省大臣官房統計部) 平成29年青果物卸売市場調査報告 (農林水産省大臣官房統計部) 平成30年産果樹生産出荷統計 (農林水産省大臣官房統計部) 平成29年度養殖業生産統計年報(併載:漁業産出額) (農林水産省大臣官房統計部) 家計調査年報≪家計収支編≫ (総務省統計局) 野菜と果物の品目ガイド(栄養・生産動向等) (株式会社農経新聞社) 『野菜情報』 (農畜産業振興機構) 10月:加工・用務用野菜の生産振興に関する補助事業について
11月:農業用マルチローター(ドローン)による農薬散布の実施と課題『果実日本』 (日本園芸農業協同組合連合会) 9月:優良経営から高収益な果樹経営を達成
10月:りんご産業を展望する~ふじ誕生80年を記念して
11月:シャインマスカットを展望する『全水卸2020』 (全国水産卸協会) 9月 改正卸売市場法による卸売業者の変化 他
11月 改正市場法と市場施設整備のあり方 他『水産振興』 (東京水産振興会) 624号:座談会 定置網漁
625号:水産業における外国人労働力の導入実態と今後の展望『アクアネット』 (湊文社) 9月:巣ごもり時節の魚食喚起策
10月:コロナ騒動下の養鱒経営
11月:ワクチン以外の急病対策再確認『海外漁業協力№91』 (海外漁業協力財団) 世界の魚市場:モロッコ王国ラバト中央市場 『食と健康』 (日本食品衛生協会) 9月:もっと知ってほじょ犬!!
10月:毒きのこにご用心
11月:飲食店における冬季の感染症・食中毒の予防法資料室ご入室の際には、マスクご着用の上、入口のアルコールにて手指の消毒をお願いいたします。
尚、業務時間は次のとおりです。
・土曜日以外の開場日
・午前9時~午後3時

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- 号外 2010年08月05日