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かれんとオーシー - 大阪市中央卸売市場本場広報誌:「今」「最新の」大阪市中央卸売市場本場の情報 -
2018年 Vol.89 2018.06.15 発行
☆優良せり人に対し市長感謝状が贈呈されました☆

大阪市中央卸売市場本場

 

平成30年3月20日(火)に、平成29年度優良せり人に対する市長感謝状贈呈式が開催されました。

制度の趣旨は、永年にわたり、せり人としてその職務に精励し、市民の食生活安定に寄与した優良せり人に対し、市長感謝状を贈呈するものです。

今年度、各卸売会社より推薦され、選考されたせり人の人数は以下のとおりです。

 

○ 大果大阪青果(株) 5名

○ 大阪中央青果(株) 4名

○ (株)うおいち   2名

 

お問い合わせ先  市役所本場(業務管理グループ) 電話6469-7970

 

 

 

食中毒にご用心!!

大阪市中央卸売市場食品衛生検査所

大阪市における食中毒の発生状況(平成29年)

平成29年の大阪市内における食中毒の発生件数は、32件、患者数354名で、内訳は、カンピロバクターによるものが21件と最も多く、次いでノロウイルスが6件でした。

 

カンピロバクター食中毒の多くは、鶏肉のさしみやタタキなどの加熱不十分な肉料理を食べたことによるものです。

鶏肉などのお肉は中心部まで十分に加熱し、生や加熱不十分なものは食べないようにしましょう。

特に子どもやお年寄りや体が弱っている人がカンピロバクター食中毒になると、症状が重くなるおそれがあるため注意が必要です。

また、鶏肉を販売する際、飲食店に対して鶏肉は加熱調理して提供することが必要であることを確実に伝達することも必要です。
食鳥肉を飲食店等に卸売りする事業者の方は、「加熱用」、「十分に加熱してお召し上がり下さい」、「生食用には使用しないでください」等の文言を容器包装の表示や商品規格書へ記載するようにしてください。

 

 

近年、アニサキスを原因とする食中毒の発生が増加傾向にあります。

下記の注意点と予防方法を参考にしていただき、アニサキス食中毒の発生を予防しましょう。

(厚生労働省HPより)

 


夏に増加する食中毒 ~温度管理の徹底を~

高温・多湿な夏季は細菌による食中毒が増加します。食品中で食中毒菌やその他の細菌を増やさないため、また、食品の品質保持のため、鮮魚介類や保存基準のある食品等の保管には十分にご注意をお願いします。

 

 

 

・氷は容器に十分に入れましょう。

・氷が溶けて少なくなってきたら、早めに補充しましょう。

 

 

 

・冷蔵庫、冷蔵ショーケース内の温度は10℃以下(できれば4℃以下)を守りましょう。

・食品の詰め過ぎに注意して、冷気が十分に行き渡るよう注意しましょう。

 

大阪市では毎年7月を食中毒予防月間と定め、食中毒防止に努めていますので、事業者の皆さまも「食中毒予防の3原則」を再度ご確認いただき、中央卸売市場から食中毒や違反食品を出さないようにお願いします。

<参考>

厚生労働省  アニサキスによる食中毒を予防しましょう
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html

食品安全委員会 ファクトシート アニサキス症
https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_anisakidae_170221.pdf

平成29年 大阪市食中毒発生状況
http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000388093.html

 

「おさかな」絵画コンクール募集要項

大阪市水産物卸協同組合

2018「おさかな」絵画コンクール募集要項

海の恵み・川の恵み・池の恵み・自然の恵み!よく見て、よく考えて、思いっきり描こう!

【募集期間】

平成30年7月1日~9月30日(当日消印有効)

【審査日程】

審査:10月上旬予定

【応募資格】

大阪府下の高校生以下

【部門】

①高校生の部  ②中学生の部  ③小学生4年生以上の部  ④小学生3年生以下の部

【テーマ】

おさかな(おさかなを自由に表現してください)

【応募規定】

◎サイズ/四つ切画用紙
◎画材/水彩絵の具、パステル、クレヨン、色鉛筆など
◎応募用紙、又は作品の裏に必要事項(住所・氏名・年齢・学校名・学年・クラス、作品のテーマや簡単な説明分)を記入のうえ、作品の裏に貼り付けてください
◎作品は未発表の作品に限ります。また、応募作品の返却はいたしません。
※応募作品の著作権は主催者に帰属します
※応募用紙に記入いただいた個人情報は、本コンクールに関する審査および結果等の通知や作品の確認以外に使用いたしません

【応募先】

〒553-0005 大阪市福島区野田1-1-86 3F大阪市水産物卸協同組合内 大阪おさかな普及協議会 宛
TEL:06-6469-3908  ※発送、もしくは持込でも可

【発表】

平成30年10月中旬  ※入賞者の方は、学校・絵画教室を通じてもしくは個人にご連絡します

【展示発表】

平成30年10月下旬より5ヶ月 大阪市中央卸売市場本場内1F研修室にて展示

【表彰式(予定)】

授与式:平成30年10月27日(土)10:00~ 大阪市中央卸売市場本場 業務管理棟16階大ホール

【賞】

①高校生の部

入賞数 副賞
大阪府知事賞 1名 2万円相当の図書カード
大阪府教育委員会賞 1名 1万円相当の図書カード
大阪おさかな普及協議会賞 1名 5千円相当の図書カード
入賞 10名 3千円相当の図書カード

②中学生の部

入賞数 副賞
大阪府知事賞 1名 2万円相当の図書カード
大阪府教育委員会賞 1名 1万円相当の図書カード
大阪おさかな普及協議会賞 1名 5千円相当の図書カード
入賞 10名 3千円相当の図書カード

③小学生4年生以上の部

入賞数 副賞
大阪市長賞 1名 1万円相当の図書カード
大阪市教育委員会賞 1名 7千円相当の図書カード
大阪おさかな普及協議会賞 1名 3千円相当の図書カード
入賞 10名 2千円相当の図書カード

④小学生3年生以下の部

入賞数 副賞
大阪市長賞 1名 1万円相当の図書カード
大阪市教育委員会賞 1名 7千円相当の図書カード
大阪おさかな普及協議会賞 1名 3千円相当の図書カード
入賞 10名 2千円相当の図書カード

 

【審査委員会】

大阪おさかな普及協議会の構成委員および外部委員からなる審査委員会を設置し、厳正な審査を行い賞を決定します

【入選作品の利用】

入選作品の中から、市場PRのためにカレンダー等に使用する場合があります

【主催】

大阪おさかな普及協議会

【後援】

大阪府、大阪府教育委員会、大阪市、大阪市教育委員会

【協力】

一般社団法人大阪市中央卸売市場本場市場協会 公益財団法人大阪府漁業振興基金

 

◎昨年度の入賞作品

 

2017年大阪府知事賞 高校生の部 2017年大阪府知事賞 中学生の部
2017年大阪市長賞 小学4年生以上の部 2017年大阪市長賞 小学3年生以下の部
☆仲卸業者の皆さんには、事業報告書の提出が義務付けられています☆

          大阪市中央卸売市場本場

 

仲卸業者の方は、本市中央卸売市場業務条例第24条及び同施行規則第23条により、
事業年度ごとに、市長の定めるところにより、事業報告書を作成し、毎事業年度経過後
90日以内に、これを市長に提出しなければならないと定められています。

決算期が3月末の仲卸業者の方は6月29日(金)までに所属組合を通じて提出を
お願いします。

 

お問い合わせ先  市役所本場(業務管理グループ) 電話6469-7970

旬の魚「イサキ」

(株)うおいち

 

今回はちょうど梅雨に旬を迎えるイサキについて紹介します。

 

イサキは旬が梅雨のであることから「麦わらイサキ」「つゆイサキ」と呼ばれます。「麦わら鯛」は産卵後の美味しくない時期の鯛のことを指しますが、「麦わらイサキ」のほうは、「おいしい旬」を表しています。夏に産卵するのに備えて身がまるまると太り栄養を蓄えている時期なのです。

目がくりっと大きく、横から見るときれいな紡錘形をしています。幼魚期には3本の縦縞があり、「ウリボウ」とも呼ばれますが、成長とともに縞は薄れてやがてなくなります。背側は暗緑色、腹は銀色で、ヒレは黄土色をしており全体に細かい鱗があります。体長は40cmほどになります。

鮮度のよいものは刺身に、また煮物、塩焼き、蒸し物、フライ、天ぷら、ブイヤベース、中華あんかけなど、何に料理してもおいしい魚です。磯の香りの強い魚ですので、薬味やレモン、ハーブなどををうまく合わせることによって、より一層おいしくいただくことができます。

イサキの骨は硬く、昔、これを食べて喉に突き刺して死んだといわれる鍛冶屋がいたそうで、和歌山では「カジヤゴロシ」とも言われています。

 

分布図

イサキの分布図

■イサキの分布と生態

日本海側では富山県以西、太平洋側では千葉以西、朝鮮半島南部、東シナ海、南シナ海に棲息。夜行性で、昼は水深100m程の岩礁にいて、夜になるとエサを獲るために海面近くまで上がってきます。産卵は6~8月にかけて行われます。稚魚は動物性プランクトンを、成魚になると小型魚やカニなどを食べます。

 

 

 

 

 

 

 

 

■イサキの漁法・漁獲量

主に釣りや定置網で、他には刺網、底曳網等でも漁獲されます。養殖物もありますが、近年は少ないようです。イサキの年間漁獲量は約3,800t(「平成29年漁業・養殖業生産統計」農林水産省)で、漁獲量は安定しています。県別の漁獲量は1位 長崎県、2位 福岡県、3位 愛媛県、4位 和歌山県、5位 三重県となっています。

 

■「イサキの生き腐れ」

魚を選ぶときは、目がいきいきしているものを選ぶようによく言われますが、「イサキの生き腐れ」といわれるように、イサキは新鮮なものでも目が曇っていますので、魚を選ぶときは、体のつやや腹のしまり具合がよいものを選ぶようにしましょう。イサキは内臓が大きく、冷蔵技術の発達していなかった昔は、腐り易い魚とされていましたが、今では高級魚です。

 

■イサキの栄養

イサキは夏頃に旬を迎える魚の中でも珍しく脂肪の多い魚です。脂肪が多いということはDHA・EPAが多いことになります。これらはコレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐなど生活習慣病を防ぐ役割をもつことで知られています。ビタミン類の中で最も多く含まれているのはビタミンDです。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、歯や骨を丈夫にする働きがあるので骨粗鬆症の予防にもつながります。

 

■おさかなクッキング

今回ご紹介するお料理は、イサキのムニエルレモンバターソースです。パリッと焼いたイサキの皮とレモンソースがよくあいます。ソースに薄口醤油とみりんを使用するので、洋風かと思いきや、少し和を感じることができる味わいなので、ご飯との相性も抜群です。

 

【材料(2人分)】

(332kcal/人
野菜はじゃがいも、アスパラ、トマトで計算しております)

イサキ…フィレ2枚(1尾分)

塩・コショウ…少々

小麦粉…少々

サラダ油…大さじ1

レモン(輪切り)…2枚

 

<付け合せ野菜>

アスパラ…1本

ジャガイモ…1/2個

トマト…1/3個です。

 

<レモンバターソース>

バター…20g

薄口醬油…大さじ1

みりん…大さじ1

レモン汁…大さじ1

パセリみじん切り…大さじ2

 

【作り方】

①イサキは腹骨、血合いの骨があれば取り除き、縮みを防ぐため皮に何か所か切れ目を入れる。塩・コショウをふって2~3分なじませ、薄く小麦粉をまぶして余分な粉をはたく。

②フライパンにサラダ油を入れて火にかけ、油がさらっとしてきたら中火でイサキを皮目から焼く。身が反るので、フライ返しなどで抑えてやるといいです。皮に焦げ目がつき、上面の身の色が半分くらい白く変わってきたら反して身側も火を通す。焼けたら取り出して余分な油を良く切る。

③フライパンの油をキッチンペーパーで拭く。バターを入れて中火にかけ、褐色に焦げ目がついてきたら火を止める。醬油、みりん、レモン汁を加えて余熱で火を通し、最後にパセリのみじん切りを加える。煮詰めすぎると塩辛くなってしまうので注意!

④イサキを器に盛り、付け合せの野菜も添えてソースをかければ完成。野菜にもソースが良くあいますよ!

 

スーパーでイサキのフィレがなければ、丸のままのイサキを買い、鮮魚売り場の店員さんに頼むとフィレにしてくれるので、難しく考えなくても大丈夫です。
付け合せの野菜は何でも結構です。夏に美味しいヤングコーンや パプリカでも美味しいですよ。

ぜひ作ってみてくださいね!

 

 

今回の料理の作り方はホームページからとクックパッドでも紹介しています。

ホームページ→ http://www.uoichi.co.jp/uoichi_info/recipe.asp?recipeid=514

クックパッド→ https://cookpad.com/recipe/5080081

 

他にもたくさんの魚料理を紹介しておりますので、是非、遊びに来てください。

天神祭まであと一月

「日本三大祭」のひとつ天神祭まで後一月。

その中で、本場の若者たち150数名がかつぎ、祭のしんがりをつとめる玉神輿は特に注目を集めることになります。

夕刻から繰り広げられる陸渡御での玉神輿を夕涼みをかねて、ぜひご覧ください。

(玉神輿講事務局)

※6月25日(月)から業務管理棟1階北玄関横の研修室前に天神祭玉神輿講の飾りつけを行っております。
ぜひご覧ください。

《資料室からのご案内》

新刊案内

『キューピーニュース 重要な役割を担ってきた“学校給食”の変遷について』(キューピー㈱)

 

平成17(2005)年に「食育基本法」が成立、施行され、食育という言葉をよく聞くようになりました。食育基本法では、食が生きる上で非常に重要であることから、子どもが生きる力を身につけていくためには、「食育を知育*、徳育*および体育の基礎となるべきものと位置付ける」としています。この食育推進のため、現在、学校では栄養教諭などを中心に学校給食を活用したさまざまな取り組みがなされています。

学校給食は、第二次世界大戦以前は、主に貧困児童救済を目的に実施され、戦後は、学校給食法の下、教育活動の一環として全児童に対して実施されています。給食は、社会や環境、食生活の変化など、その時々の社会的背景に応じてその形態や内容を変化・発展させ、子どもたちの成長や発育に重要な役割を担ってきました。本稿では、学校給食が担う役割について、戦前の学校給食と現在を比較しながら考えてみたいと思います。

 

*知育:知的認識能力・思考能力を高めることを目的とした教育
*徳育:道徳面の教育

 

 

 

 

【新着の図書・資料の紹介】

『平成29年度 我が国周辺水域の漁業資源評価』 (水産研究・教育機構)
『平成28年 家計調査年報』 (日本統計協会)
『平成30年版 食糧経済年鑑』 (食糧経済通信社)
『海洋白書 2018 海洋をめぐる世界と日本の取組み (海洋政策研究所)
『野菜情報 話題:最近の惣菜市場の動向 ~2017年版惣菜白書を中心に~』 (農畜産業振興機構)
『アクアネット 特集:漁業経営セーフティーネットの再確認』 (湊文社)
『園芸新知識 タキイ最前線 2018秋種特集号』 (タキイ種苗)
『園芸新知識 花と野菜ガイド 2018夏秋号』 (タキイ種苗)
『果実日本 特集:モモ産業を展望する』 (日本園芸農業協同組合連合会)
『第91次農林水産省統計表』 (農林統計協会)
『aff 特集1:ニッポンの漁!-みんなの知らない漁の話- 特集2:Love 魚』 (農林水産省 広報室)
『キューピーニュース 地理的表示保護制度について』 (キューピー㈱)
『水産振興 マグロ類の資源管理問題の解決に向けて -MSY理論に代わるべき新しい資源変動理論-』 (東京水産振興会)