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かれんとオーシー - 大阪市中央卸売市場本場広報誌:「今」「最新の」大阪市中央卸売市場本場の情報 -
2016年 Vol.83 2016.12.16 発行
冬は特にご注意!ノロウイルスによる食中毒

大阪市食品衛生検査所

 

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食中毒は夏だけではありません。
ノロウイルスによる食中毒が冬に多発しています!

 

 

○ノロウイルスって?

ノロウイルスは、昭和43年(1968年)に米国のオハイオ州ノーウォークで集団発生した急性胃腸炎の患者ふん便から発見されたウイルス(当時はノーウォークウイルスと呼ばれていましたが、その後、ノロウイルスへ名称が変わりました。)で、秋から冬にかけて食中毒の原因となることが多いウイルスです。

 

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○どんなふうにしてノロウイルスにかかるの?

カキを含む二枚貝が主な原因とされていますが、カキ以外の料理が原因となることがしばしばあります。ノロウイルスは、人から人へ感染するという感染症としての特徴もありますが、感染者が調理した食事から感染した場合、食中毒として扱われることがあります。

 

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○ノロウイルスってアルコールが効かないの?

逆性石鹸やアルコールは通常の細菌などには有効ですが、ノロウイルスにはほとんど効果がありません(※)。ノロウイルスには塩素系消毒薬が有効とされています。

※近年エタノールに別の成分を添加し、ノロウイルスの不活化効果を高めた製品もあります。

 

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○おう吐した時などにはどう処理したらいいの?

ノロウイルスは乾燥に非常に強く、また非常に小さい構造をしているため飛沫となって空気感染することもあります。そのため、ノロウイルスを含むおう吐物は速やかに処理し、塩素系消毒薬による適切な消毒が必要です。その際、おう吐物を処理する人が感染しないよう十分注意が必要です。

 

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○どうやったら予防できるの?

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まとめ

  1. 飲食店や給食施設等においては、調理従事者の健康管理を徹底しましょう。
    下痢等の症状がある場合は調理に従事しないようにしましょう。
  2. 手指の洗浄消毒(調理前、食事前、トイレの後)を徹底しましょう。
  3. 調理器具を介しての汚染があるので、器具の洗浄消毒を徹底しましょう。
  4. 加熱用のカキを生食しないようにし、中心部まで十分加熱しましょう。(85~90℃で90秒間以上)
  5. おう吐物等で汚染した場所や掃除道具は塩素系消毒薬で消毒しましょう。
    食器等の消毒や拭き取り→200ppm
    おう吐物等の消毒→1000ppm

 

 

【参考】

WEB食材図鑑の発信について

大阪市中央卸売市場

 

大阪市中央卸売市場では、ホームページでの食材情報の充実に向け、青果物図鑑の『野菜と果実の品目ガイド』、水産物図鑑の『大阪食文化・おさかな味わい図鑑』を公開しています。図鑑としてのご利用のほか、食材の販売促進や食育などの様々な場面でご活用ください!

 

●野菜と果実の品目ガイド

http://www.shijou.city.osaka.jp/sikyoportal/?page_id=218

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図鑑イメージ

 

●大阪食文化・おさかな味わい図鑑

http://www.shijou.city.osaka.jp/sikyoportal/?page_id=3049

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図鑑イメージ

 

お問い合わせ先:市役所企画担当 電話:6469-7935

本場自衛消防訓練

大阪市中央卸売市場本場

平成28年11月25日(金)に本場におきまして、自衛消防訓練が行われました。

今年度は、西棟で消防車が出動するボヤが発生していることもあり、実態に即した訓練として実施されました。

訓練は西棟1階より出火したとの想定で実施され、まず、館内放送の避難指示により、業務管理棟1階と東棟1階卸売場南側通路の2箇所に計73名が一時避難し、それぞれの場所より市職員の誘導のもと、最終避難場所の関連棟南側駐車場へと避難しました。

その後、福島消防署員12名の指導を受けながら、実際に燃えている麻袋を水消火器で消火する訓練、警備員による消火栓からの放水訓練、さらにテントに模擬の煙を充満させた煙体験の訓練を実施しました。

これを機に本場内における防火意識が高まることが期待されます。

 

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市場まつり イベント報告

「市場まつり」開催、ご協力ありがとうございました!

「本場開設85周年記念 市場まつり」を11月20日(日)に開催しました。

当日は3万8,500人もの市民・消費者の皆さんに買物やイベントを楽しんでいただき、普段ふれる機会の少ない卸売市場本場への理解・親しみを深めていただきました。

ステージでの青果・水産の模擬せり、まぐろの解体ショーに歓声が沸き、各ブースでの特売・試食・ゲームをはじめ、野菜のタイムセール、本マグロの販売、屋外テントでの飲食販売などなど盛りだくさんの内容に、長蛇の列が相次ぎました。

今回は4月に発生した熊本地震について、食を通じて応援する“熊本地震復興応援ゾーン”を特設しました。特産品の紹介・販売や応援メッセージの募集など多くの方でにぎわいました。

市場関係者の皆さま、出展、ステージ出演はもちろん、ステージ・ブース設営への協力など、開催にあたり一致団結して“市場まつり”を盛り上げていただきありがとうございました。

 

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第59回文芸作品合同展示会結果報告

1.入場者数

11月30日 202人
12月 1日 191人
2日(15:00まで) 115人
508人

 

2.展示内容

展示品目 展示点数 出展人数
写 真 32点(34枚) 18名
書 道 12点 37名
華 道 7点
絵 画 9点
手 芸 80点
その他 116点
256点 55名

 

出展団体及び出展作品数
(第59 回文芸作品合同展示会)

写 真 書道等 華  道 絵  画 手  芸 その他 合 計 備  考
青  卸 11 23点
水 卸 15 20 45
大  水 11 63 83
うおいち 13
綜 直 11 23 39
淡  卸 37 37
市役所
協  会 14
合 計 32(34) 12 80 116 256

 

行事予定のお知らせ

第64回 場内卓球大会

参加者募集!! ふるってご参加ください。

日 時 2月7日(木)午後1時30分集合、2時試合開始(団体戦)
8日(金)午後2時試合開始 (個人戦)
場 所 大阪市中央卸売市場本場体育館(市場東棟 5階)
試 合 団体戦 2単1複形式、1チームは3~4名で編成
個人戦 (Ⅰ・Ⅱ部)
申込締切 平成25年1月25日(金)までに団体を通じて申し込み下さい。
その他 上位入賞者は、25年度の京阪神三都市競技大会(神戸市大会)の代表になります
《詳細は、市場協会(内線7850) 飯田までお問い合わせください》
資料室からのご案内

新刊案内

『aff 特集:砂糖』(農林水産省 広報室)

バラエティー豊かな砂糖は日本の食文化の賜物。ひと口に砂糖といってもその形、色、風味はさまざまです。世界中を見渡しても、日本ほど砂糖の種類が豊富な国はまれです。世界では、砂糖といえばグラニュー糖という国がほとんどです。日本の食文化を見てみると、飲み物や菓子だけでなく、料理にもうまく砂糖が取り入れられていることが分かります。煮物や佃煮には三温糖や中ざら糖、果実酒には氷砂糖、駄菓子には黒糖、高級和菓子には和三盆など、これほどさまざまな砂糖が使い分けられていることは、日本の食文化の豊かさを表しているといえるでしょう。また、砂糖は、医薬品にも使われているのをご存じでしょうか。例えば、錠剤に白糖の液をかけた糖衣錠があります。さらに、小児用の溶液製剤であるシロップ剤や散剤、顆粒剤にも、苦みを抑えるなどの目的で砂糖が加えられています。過剰摂取には気をつける必要がありますが、砂糖の摂取自体は健康に害を及ぼすことはなく、脳の活性化や筋肉の回復を助けるなどの効果があります。ここでは、砂糖をバランスよく取り入れて、うまくつきあっていけるよう、さまざまな種類とその機能性等について紹介しています。

【新着の図書・資料の紹介】

『平成27年 家計調査年報』(総務省統計局)
『大坂遊覧 伊予職人と歩くなにわ』(東方出版)
『水産物取扱における小売業の動向と現代的特徴-平成27年度事業報告-』(東京水産振興会)
『[臨時増刊]日本食糧新聞 2016年近畿・中国・四国発活躍する企業特集』(日本食糧新聞社)
『キューピーニュース 保育施設におけるアレルギー対策』(キューピー㈱)
『菜果フォーラム 特集1:米国の栄養成分表示が20年ぶりに改正 特集2:災害時と果物』(日本青果物輸出入安全推進協会)
『水産振興 あれもうまい、これもうまい水産物』(東京水産振興会)
『アクアネット 特集:カキで考える』(湊文社)
『あまから手帖 ツウ好みの北新地・福島・西天満』(クリエテ関西)
『果実日本 特集:育種・苗木・台木を巡る最近の動向』(日本園芸農業協同組合連合会)
『野菜情報 特集:野菜農業における担い手の育成・確保に向けた取り組み』(農畜産業振興機構)