
- 夏に増える細菌性食中毒に注意しましょう!
食中毒とは、有毒・有害物質や病原微生物の付着した食品を摂食することにより、主に胃腸炎を起こす病気のことです。
年間を通して食中毒の発生は報告されていますが、特に夏季は、細菌による食中毒が多発する傾向にあります。その要因として夏季は湿度・気温が高くなるため、食品を短時間常温で置いておくだけでも菌の増殖が冬季より早くなることがあげられます。
細菌性食中毒には、『菌そのものに病原性があり、その菌に汚染された食品を摂食することにより、食中毒症状を起こすもの』、もしくは『菌が産生する毒素によって食中毒症状を起こすもの』があります。前者には、腸炎ビブリオ、カンピロバクター属菌、サルモネラ属菌等が含まれ、後者には、黄色ブドウ球菌、セレウス菌、腸管出血性大腸菌等が含まれます。
厚生労働省:平成26年食中毒発生事例
夏季にピークを迎える腸炎ビブリオ!
主に8月をピークに6月から9月にかけて腸炎ビブリオによる食中毒が発生しやすくなります。
腸炎ビブリオは海の中に常在していますが、海水温が20℃を超えると活動が活発になり、著しく増殖し、魚介類を汚染します。そのため、この菌による食中毒は水温の上昇する夏季に発生しやすくなります。原因となる食品の多くは魚介類とその加工品です。
また、この菌は塩分を好むため海水中では増殖しますが、真水では増殖せず、低温や熱に弱いのが特徴です。
調理前に魚介類を流水でよく洗浄することや、十分に加熱調理を行うことで本菌による食中毒を防ぐことができます。また、調理器具の使い分け、使用済み器具の洗浄・消毒を徹底するとともに、調理工程ごとに手洗いを励行することで、二次汚染の可能性を軽減できます。
食中毒予防の三原則
食中毒の発生を防ぐには、以下の三原則を心がけましょう。
1 つけない
・原材料をよく洗浄(場合により消毒)し、寄生虫卵や微生物を取り除きます。
・器具からの二次汚染を防ぐため、原材料の下処理で用いた器具は、洗浄・消毒後、乾燥して保管します。
・調理従事者は調理工程ごとに手洗いを行い、特に最終製品に触れる際は、衛生手袋等を着用することで、手指を介した食品への汚染が防止できます。
2 ふやさない
・細菌が増殖しやすい温度帯は10~60℃です。調理済み食品の保管を行うときは、速や
かに10℃以下の冷蔵庫、-15℃以下の冷凍庫、65℃以上の保温庫で保管します。
・調理済みの食品はできるだけ早く食べます。
3 やっつける
・食品を中心部まで十分に加熱することで食中毒菌を死滅させます。
参考
厚生労働省 家庭で出来る食中毒予防の6つのポイント
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0903/h0331-1.html
大阪市 食中毒の種類と予防法
http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000004615.html
食品安全委員会 食中毒予防のポイント
- 仲卸業者の皆さんには、事業報告書の提出が義務付けられています
仲卸業者の方は、本市中央卸売市場業務条例第24条及び同施行規則第23条により、事業年度ごとに、市長の定めるところにより、事業報告書を作成し、毎事業年度経過後90日以内に、これを市長に提出しなければならないと定められています。
決算期が3月末の仲卸業者の方は6月29日(月)までに所属組合を通じて提出をお願いします。
お問い合わせ先
市役所本場(業務管理グループ) 電話6469-7970
- 2015年「おさかな」絵画コンクール募集要項
海の恵み・川の恵み・池の恵み・自然の恵み!
よく見て、よく考えて、思いっきり描こう!【募集期間】
平成27年7月1日~9月30日(当日消印有効)
【審査日程】
審査:10月上旬予定
【応募資格】
大阪府下の高校生以下
【部門】
①高校生の部 ②中学生の部 ③小学生4年生以上の部 ④小学生3年生以下の部
【テーマ】
おさかな(おさかなを自由に表現してください)
【応募規定】
◎サイズ/四つ切画用紙
◎画材/水彩絵の具、パステル、クレヨン、色鉛筆など
◎応募用紙、又は作品の裏に必要事項(住所・氏名・年齢・学校名・学年・クラス、作品のテーマや簡単な説明分)を記入のうえ、作品の裏に貼り付けてください
◎作品は未発表の作品に限ります。また、応募作品の返却はいたしません。
※応募作品の著作権は主催者に帰属します
※応募用紙に記入いただいた個人情報は、本コンクールに関する審査および結果等の通知や作品の確認以外に使用いたしません【応募先】
〒553-0005 大阪市福島区野田1-1-86
大阪市水産物卸協同組合内 大阪おさかな普及協議会 宛
TEL:06-6469-3908 ※郵送のみの受付となります【発表】
平成27年10月中旬 ※入賞者の方は、学校・絵画教室を通じてもしくは個人にご連絡します
【展示発表】
平成27年10月下旬より2ヶ月 大阪市中央卸売市場本場内1F研修室にて展示
【表彰式(予定)】
授与式:平成27年10月31日(土)10:30~ 大阪市中央卸売市場本場 業務管理棟16階大ホール
【賞】
①高校生の部
賞 入賞数 副賞 大阪府知事賞 1名 2万円相当の図書カード 大阪府教育委員会賞 1名 1万円相当の図書カード 大阪おさかな普及協議会賞 1名 5千円相当の図書カード 入賞 10名 3千円相当の図書カード ②中学生の部
賞 入賞数 副賞 大阪府知事賞 1名 2万円相当の図書カード 大阪府教育委員会賞 1名 1万円相当の図書カード 大阪おさかな普及協議会賞 1名 5千円相当の図書カード 入賞 10名 3千円相当の図書カード ③小学生4年生以上の部
賞 入賞数 副賞 大阪市長賞 1名 1万円相当の図書カード 大阪市教育委員会賞 1名 7千円相当の図書カード 大阪おさかな普及協議会賞 1名 3千円相当の図書カード 入賞 10名 2千円相当の図書カード ④小学生3年生以下の部
賞 入賞数 副賞 大阪市長賞 1名 1万円相当の図書カード 大阪市教育委員会賞 1名 7千円相当の図書カード 大阪おさかな普及協議会賞 1名 3千円相当の図書カード 入賞 10名 2千円相当の図書カード 【審査委員会】
大阪おさかな普及協議会の構成委員および外部委員からなる審査委員会を設置し、厳正な審査を行い賞を決定します
【入選作品の利用】
入選作品の中から、市場PRのためにカレンダー等に使用する場合があります
【主催】
大阪おさかな普及協議会
【後援】
大阪府、大阪府教育委員会、大阪市、大阪市教育委員会
【協力】
一般社団法人大阪市中央卸売市場本場市場協会
◎昨年度の入賞作品
2014年大阪知事賞 高校生の部 2014年大阪知事賞 中学生の部 2014年大阪市長賞 小学4年生以上の部 2014年大阪市長賞 小学3年生以下の部
- 「旬の魚」トコブシ
今回は煮付けにするとたいへんおいしい「トコブシ」の紹介です。
■ 生態と分布
分布図
アワビを小型にしたような貝です。巻貝にみえませんが、巻貝の一種です。
よくみると貝殻の外側がゆるく巻いているのがわかります。成長すると殻の大きさは7~8cm程になります。
水深10mまでの岩礁帯に生息しています。雌雄異体で、夏から晩秋にかけて産卵します。生後60日前後で11~13個の孔が開きます。この孔は鰓呼吸のために吸い込んだ海水を排出したり、老廃物を排出したり、卵や精子を放出するためのものです。
成長するにしたがって使用していない孔はふさがっていき、最終的には6~7個の孔が開いた状態になります。海中で流れるようにすばやく移動することからナガレコ(流れ子)とも呼ばれています。
■ アワビとトコブシの違い
トコブシ(上)とアワビ(下)
見かけがアワビと大変よく似たトコブシですが、アワビと簡単に見分けられる方法があります。それは、殻に空いている呼水孔の数と形状です。アワビの呼水孔は、火山のような形をしており、凹凸がはっきりしており、孔の数が4~5個です。トコブシの呼水孔は凹凸がなだらかで、孔の数は6~8個です。
■ 栄養
トコブシには、コラーゲンやたんぱく質、タウリン、ベチン、グリコーゲン、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンE、亜鉛などが豊富に含有されています。
■ おいしいクッキング
トコブシは、煮付けやバターソテー、酒蒸しなどがポピュラーです。
○ トコブシのバターソテー
【材料】
トコブシ 10個、バター 50g、ニンニク 1片、パセリ 適量
酒 大さじ1、醤油 小さじ1、コショウ 適量、レモン 1/8個
【作り方】
1.トコブシの殻をはずす。ワタを取り、塩をまぶして軽くもんで、ぬめりを取り、水洗いする。
2.平たい面を格子状に切れ目を入れる。
3.熱したフライパンにバターを入れて、ニンニクを入れ匂いがしたらトコブシを格子状に切れ目をいれた面から焼く。
4.軽く焦げ目がついたら、裏返す。日本酒を入れて蓋をする。
5.火が通ったらお皿に盛り付ける。
6.フライパンに残ったバターに醤油をたらし、レモンを絞り軽く火を通す。
7.お皿にもりつけたトコブシに6のソースをかける。
○ トコブシの含め煮
お花見の弁当やお節に使うトコブシの含め煮です。お重や折詰めの片隅に少しあるだけで全体が豪華に見えるから不思議。貝類は長い時間煮れば軟らかくなりますが、トコブシはもともと身が柔らかいのでサッと煮て味を含ませればOKです。
【材料】
トコブシ 10粒
<煮汁>
醤油 大さじ1、砂糖 大さじ1、みりん 大さじ1、料理酒 大さじ4、水 大さじ4【作り方】
1.トコブシの身と貝の両面をタワシでこすり、よく洗う。
2.煮汁にトコブシを入れて中火にかけ、沸騰したらアクをすくい、弱火にして2~3分煮て火を止める。
そのまま冷まして2~3時間おき味を含ませればでき上がり。■参考文献 現代おさかな辞典(NTS INC)
■旬の魚のバックナンバーはこちらから
- 天神祭まであと一月
「日本三大祭」のひとつ天神祭まであと一月。
その中で、本場の若者たち150数名がかつぎ、祭のしんがりをつとめる玉神輿は特に注目を集めることになります。
夕刻から繰り広げられる陸渡御での玉神輿を夕涼みをかねて、ぜひご覧ください。
(玉神輿講事務局)7月25日(土) 天神祭
■ 陸渡御(午後5時前後 大阪天満宮を玉神輿が出門します)
■ 船渡御(玉神輿船は、午後6時半ごろ出船します)
● 同日、天神祭への出発式を行います、ぜひご参加ください。
(於:業務管理棟南玄関ホール 午後2時30分~ )
- 資料室からのご案内
新刊案内
『aff 食産業のリーダーを育てる新しい取り組みがスタート!』(農林水産省 広報室)
アジア市場に続々と展開する我が国の食産業界と、日本の知識や技術の習得に意欲的なASEAN諸国が官・民の枠を超えて連携し、アジア地域の食文化向上を試みる取り組みが始まっています。
日本の食産業の海外展開は、アジア市場を中心に年々本格化しています。こうした中で最も重要な課題は、現地での人材の育成と確保です。2013年の日・ASEAN友好協力40周年サミットをきっかけにして「日・ASEAN食産業人材育成官民共同プロジェクト」が誕生し、今年1月にスタートを切りました。
これは、ASEAN諸国の農業・食品系の主要な大学に寄附講座を開設、日本の民間企業などから講師を派遣。種苗生産、食品加工、流通などの日本のノウハウを伝えて、現地での企業の担い手候補を育成するのが主な目的です。それと同時に共同研究などの拠点整備につながる可能性や、ASEANの連結性向上も期待できます。ここでは、いよいよ始動したこのプロジェクトの事業内容を、詳しくご紹介します。【新着の図書・資料の紹介】
『2015年版ととけん副読本 特集:ニッポンすし紀行』(日本さかな検定協会)
『平成26年度 我が国周辺水域の漁業資源評価』(水産総合研究センター)
『平成24年 水産貿易統計』(水産庁加工流通課)
『FRA NEWS 水産資源を支えるプランクトン』(水産総合研究センター)
『海洋白書 2015 「海洋立国」のための海洋政策の具体的実施に向けて』(海洋政策研究財団)
『キューピーニュース 朝食と体内時計との関係』(キューピー㈱)
『平成25年産 野菜生産出荷統計』
『平成25年産 果樹生産出荷統計』(農林統計協会)
『平成24年 漁業・養殖業生産統計年報』(農林統計協会)
『あまから手帖 北摂のトリセツ&センチメンタルカクテルジャーニー』(クリエテ関西)
『平成26年 日本の冷凍食品生産・消費に関する統計』(日本冷凍食品協会)
『アクアネット 特集:日韓アワビの増養殖』(湊文社)
『平成25年度 食料需給表』(農林統計協会)
『果実日本 特集:果樹における低樹高化の展開方向』(日本園芸農業協同組合連合会)
『水産振興 第120回水産振興のための講演会「水産物貿易 ~現状と課題を考える~』(東京水産振興会)

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- 号外 2010年08月05日