
- 大阪市が実施している食品の残留放射性物質検査について(大阪市ホームページ上での検査結果公表の案内)
早いもので、3月11日をもって東日本大震災、東京電力福島原子力発電所事故から丸2年が経過しましたが、未だに様々な分野で問題が残っているとの報道が見受けられます。食品の分野においても、最近では、2月28日、東京電力より、福島第一原発の専用港で採取したアイナメから1キロあたり51万ベクレルの放射性セシウムを検出し、事故後の国内魚介類調査で最高値を検出(国の食品基準値は1キロあたり100ベクレル) との発表があり、注視しなければならない問題だと改めて思われた方も多いのではないでしょうか。
大阪市としては、当検査所をはじめ、南港市場食肉衛生検査所、東部市場食品衛生検査所、保健所各監視事務所(北部、東部、西部、南東部、南西部)において残留放射性セシウムのスクリーニング検査を他自治体よりも比較的早い段階から行ってきました。
右図は、大阪市ホームページ上に載せられている当検査所における放射性セシウム検査風景です。今年度、当検査所においては、市場内事業者様のご協力のもと297検体(3月14日現在)の検査を行いましたが、幸い基準値を超える食品はありませんでした。この結果の内訳については大阪市ホームページにおいて公表しておりますので一度ご覧ください。
例年、市場見学会の一環で検査所の業務も紹介させていただいていますが、その中で、当検査所における残留放射性物質検査についても紹介しています。なかなか好評を得ており、消費者様の関心の高さが伺えます。
■ 大阪市ホームページについて
残留放射性セシウム検査について、大阪市のホームページ上のどこに記載しているのか?という問い合わせが時々ありますので、下記に紹介します。
以上の手順でクリックし、市内流通食品の検査結果について対象の年度を選択していただければ閲覧できます。
大阪市では、市民の食の安全のため今後も継続して検査を実施していきます。当市場を流通する食品の安全・安心のため、皆様のご協力を何卒よろしくお願い致します。
■ 大阪市ホームページ
- 旬の魚 「もずく」
モズクは、褐藻のナガマツモ目に分類されます。
ナガマツモ目で食用とされているものには、ナガマツモ科のオキナワモズク・フトモズク・イシモズク、モズク科のモズクなどがあります。
そのなかで現在、主に流通しているのは「オキナワモズク」で、潮下帯に生育しています。モズク全体の9割以上を占めるといわれます。その名前のとおり、沖縄に分布しています。
■ 名前の由来
モズク科のモズク(標準和名:モズク)は、ほんだわら類などの藻に付着して生育していることから藻付く(モズク)という名前が付けられました。日本全国、とくに能登半島など日本海沿岸に多く生息しています。藻場の減少によりだんだん獲れなくなり、今ではすっかり高級品となりました。
ちなみに、ナガマツモ科のイシモズクは、波の静かな場所の藻や石、海藻の上に付着して生育します。フトモズクにいたっては、内湾で砂がかぶるような岩の上に生育します。
■ 太モズクと細モズク
オキナワモズクは通称「太モズク」といわれ、それに対して、名前の由来となったモズクは通称「細モズク(絹モズク)」といわれます。名前からすればもともとこちらが本家です。細モズクは、その名前のとおり見た目は細長く、高さは15~40cm、枝の直径は0.5~1mmで、ネバネバ・ぬるぬるしていて、柔軟ですが歯ごたえがあるのが特徴です。お味噌汁の具でいうと「なめこ」の食感にたとえられます。これに対して、太モズクは、細モズクに比べて色が黒っぽくて、太く、高さは20cmから50cm、枝の直径は1.5~3mmで、つやつやしています。さっぱりした味わいで、お味噌汁の具でいうと褐藻の仲間「わかめ」に似た食感です。
■ オキナワモズクの養殖
沖縄ではモズクの養殖が昭和50年代からスタートしました。試行錯誤を繰り返し、いまではモズク生産が沖縄県の産業として成り立ち、養殖技術もますます向上し、年間約2万トンの生産量となっています。
モズク養殖は、天然モズクを着生させるところからスタートして、冬の間に大きく育ったモズクを、最盛期(4月から6月)に、ポンプで吸い取って収穫・水揚げします。その後、検量・洗浄・選別などの工程を経て出荷され、生モズクとして販売、また、塩蔵モズクや味付モズクに加工・販売されます。
■ 日本での消費がほとんどです
一般家庭の食卓では3連パックの味付けモズクがおなじみですが、3年ほど前からは生モズクの需要が増えてきています。
モズクは韓国や中国でも獲れ、トンガや台湾では養殖がおこなわれていますが、そのほとんどを日本が消費しています。
また、沖縄県ではモズクの消費拡大のため、饅頭や餃子・スープなど中華料理の食材として大量にモズクを使う可能性がある香港や中国本土への輸出を促進しています。
■ きれいな海は欠かせない
モズク・ワカメなどは「循環型」で、海水に含まれる栄養分と太陽の光があれば、エサもいらず、永久に生息するといわれます。
藻場の減少により、細モズクが激減したことは先に書きましたが、すべてのモズクにとって「きれいな海」は欠かせないものです。
サンゴ礁の再生活動を行っているNPO団体に、モズクの売り上げの一部を寄付している企業もあります。
■ モズクといえばフコイダン
100グラムあたり6キロカロリーと低カロリーで、アミノ酸の宝庫といわれ、また、ぬめり成分にはフコイダンという水溶性の食物繊維が他の海藻と比較して5~8倍も含まれていることで知られています。1990年代後半に「制がん作用がある」と日本がん学会が発表したことで注目されてきました。
まだまだ科学的なデータは不足していると言われますが、フコイダンは血液をさらさらにする、免疫力をアップする、ピロリ菌を除去する、余分な脂肪分を排出するなどの研究結果が報告されています。
海藻を食べる習慣がない諸外国は多いですが、健康食品としての需要があり、フコイダンエキスや錠剤といった形で、アメリカやドバイなどに輸出されています。
■お味噌汁に入れると・・・独特の食感
モズクは生のまま食べるものというイメージが強いですが、実は、火を通してもおいしく食べることができます。たとえば味噌汁の具に入れると独特の食感を楽しむことができます。もともと生食用ですので、火を止める直前に入れるといいです。他に卵焼きの具にしたり、天ぷらにしたりするのもおすすめです。
■おいしいレシピ
モズク入り雑炊
●モズク入り雑炊
300グラム入りの生モズクを使いました。ジッパー付きで保存に便利です。
雑炊の味付けは塩だけにしました。食べるときにはモズクと相性の良いポン酢をかけてどうぞ!
【材料(2人分)】
モズク・・・100グラム
水・・・2カップ
出し昆布・・・10×2センチ
ご飯・・・お茶碗2杯程度
溶き卵・・・卵1個分
塩・・・適量
【作り方】
①鍋に水、出し昆布を入れて火にかける。沸騰する直前に昆布を取り出す。
②沸騰したらご飯を入れて、少しトロッとしてきたらモズクを入れる。
③塩で味をととのえ、仕上げに溶き卵を入れて火を止める。
■ 旬の魚のバックナンバーはこちらから
http://www.uoichi.co.jp/uoichi_info/main_bknum_fish.asp
- 平成25年度も市場活性化・食育・魚食普及を推進!
大阪市水産物卸協同組合
大阪市水産物卸協同組合(細井禎藏理事長)では、毎年食育と魚食普及を中心に多彩なイベントを行い、大阪本場のPRに努めています。
まず、4年に1度開催される‘13食博大阪では4月27日にフッピープラザキッチンステージにおいてマグロの解体ショーを行います。
また昨年4県連とコラボして女子力UP料理教室を開催しましたが大変好評をいただき今年もまた、ラジオなどでおなじみの足立先生を講師に迎えて魚食普及料理教室を8月・9月に4回実施する予定です。
他にも食育親子料理教室などを通して大阪本場の使命と役割、特に仲卸の機能のPRや新鮮な魚を通じた魚食普及活動を推進して参ります。
また他にもマスコミとのコラボによる本場PRと魚食普及のための仕入れ体験会、さかなを通じた絵画コンクール(高校生以下対象)、今後とも販促活動に積極展開して参ります。
- 資料室からのご案内
新刊案内
『水産振興 水産食品の安全確保のために(財団法人東京顕微鏡院 食と環境の科学センター)』(東京水産振興会)
財団法人東京顕微鏡院の創業の歴史は、1891年(明治24年)、遠山椿吉が肺病早期診断に一台の顕微鏡を用いて、東京顕微鏡検査所を創立したところから始まる。そして公衆衛生を向上させることで人々の命を守りたいという思いから、臨床検査、飲料水検査、健康診査、伝染病予防啓発活動、学会誌発行などの事業を展開した。さらに1975年には、食品衛生法に基づく厚生大臣指定検査機関の指定を受け、食品衛生検査所を開設した。その後、厚生労働省登録検査機関として食品検査部門を拡充すると共に、水質検査部門も設置し、現在当院は、豊海研究所、立川研究所、市ヶ谷本院、成田国際空港分室から構成され、「食と環境の科学センター」と総称して、食品関連および環境関連の検査業務および研修・指導業務、さらにセミナー開催等の公益的な事業にも取り組んでいる。本書では、当センターで検査を行っている中から、水産物及び水産加工品に関わる動物用医薬品、残留農薬、貝毒、放射性物質等の化学試験に焦点を絞り、輸入に関わる各種統計についての解説や、検査法の概説に加え、魚介類に含有される機能性成分についても述べる。さらに検査の信頼性を確保するための組織についても紹介する。
【新着の図書・資料の紹介】
『平成23年 家計調査年報』(独立行政法人統計センター)
『平成23年 水産貿易統計』(水産庁加工流通課)
『なにわ福島ものがたり』(福島区歴史研究会)
『FRANEWS 特集:ブリ』(水産総合研究センター)
『水産振興 被災地における復興の動向-水産業復興特区の行方-』(東京水産振興会)
『果実日本 特集:施設果樹のこれからを考える』(日本園芸農業協同組合連合会)
『アクアネット 特集:海外市場開拓の要件』(湊文社)
『平成25年版 食糧経済年鑑』(食糧経済通信社)
『平成23年度 水産総合研究センター年報』(水産総合研究センター)
『臨時増刊日本食糧新聞 平成24年度食品ヒット大賞/新技術・食品開発賞特集』(日本食糧新聞社)
『あまから手帖 阪神間カジュアル&モードな和菓子』(クリエテ関西)
『ニッスイGLOBAL 中国にチキン新工場』(日本水産株式会社)
- 行事予定のお知らせ
第65回 場内野球大会
応援おねがいします!!
日 時 4月2日(火)~4月26日(金) 試合開始 午後3時 ~ (1日1試合) 場 所 松島球場(西区千代崎1丁目) 試 合 トーナメント方式 申込締切 平成25年3月15日(金)申し込み締め切りました。 その他 優勝・準優勝チームは、25年度の京阪神三都市市場大会(10月 神戸大会)の代表になります。 《詳細は、市場協会(内線7850)飯田までお問い合わせください》 –
第59回 場内テニス大会
参加者募集!! ふるってご参加ください。
日 時 5月22日(水)午前9時 ~(雨天決行) 場 所 シーサイドテニスガーデン舞洲(此花区北港緑地2丁目) 試 合 テニス(男子・女子別 ダブルス)
ソフトテニス(男子・女子別 ダブルス)申込締切 平成25年5月10日(金)までに団体を通じて申し込み下さい。 その他 上位入賞者は、25年度の京阪神三都市市場大会(10月 神戸大会)の代表になります。 《詳細は、市場協会(内線7850)飯田までお問い合わせください》 –
第65回 場内ボウリング大会
みんなでボウリングしませんか!!
日 時 6月4日(火)午後6時 ~ 場 所 イーグルボウル(大阪市淀川区宮原4-3-9) 試 合 男子団体戦(1チーム3名) 女子団体戦(1チーム3名)
個人戦(男女別)
※混合チームの場合、団体戦は男子チーム 個人戦は男女別申込締切 平成25年5月24日(金)までに団体を通じて申し込み下さい。 その他 団体戦、個人戦別 (表彰) その他 ブービー賞、とび賞 賞品有り。 《詳細は、市場協会(内線7850)飯田までお問い合わせください》

- 2023年 Vol.108
- 2022年 Vol.107
- 2022年 Vol.106
- 2022年 Vol.105
- 2022年 Vol.104
- 2021年 Vol.103
- 2021年 Vol.102
- 2021年 Vol.101
- 2021年 Vol.100
- 2020年 Vol.99
- 2020年 Vol.98
- 2020年 Vol.97
- 2020年 Vol.96
- 2019年 Vol.95
- 2019年 Vol.94
- 2019年 Vol.93
- 2019年 Vol.92
- 2018年 Vol.91
- 2018年 Vol.90
- 2018年 Vol.89
- 2018年 Vol.88
- 2017年 Vol.87
- 2017年 Vol.86
- 2017年 Vol.85
- 2017年 Vol.84
- 2016年 Vol.83
- 2016年 Vol.82
- 2016年 Vol.81
- 2016年 Vol.80
- 2015年 Vol.79
- 2015年 Vol.78
- 2015年 Vol.77
- 2015年 Vol.76
- 2014年 Vol.75
- 2014年 Vol.74
- 2014年 Vol.73
- 2014年 Vol.72
- 2013年 Vol.71
- 2013年 Vol.70
- 2013年 Vol.69
- 2013年 Vol.68
- 2012年 Vol.67
- 2012年 Vol.66
- 2012年 Vol.65
- 2011年 Vol.64
- 2011年 Vol.63
- 2011年 Vol.62
- 2011年 Vol.61
- 2011年 Vol.60
- 2011年 Vol.59
- 2010年 Vol.58
- 2010年 Vol.57
- 2009年 Vol.56
- 2009年 Vol.55
- 2009年 Vol.54
- 2009年 Vol.53
- 号外 2010年08月05日