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かれんとオーシー - 大阪市中央卸売市場本場広報誌:「今」「最新の」大阪市中央卸売市場本場の情報 -
2011年 Vol.64 2012.03.30 発行
大阪市内を流通する食品の放射性物質検査を実施しています

大阪市では、市民が食肉を購入する食肉販売店等の仕入先である食肉卸売業を対象として牛肉のモタリング検査を実施してきたところですが、食品中に含まれる放射性物質に関する市民の関心が非常に高いことから、消費者の不安を払拭し、市民の食の安全を確保するため、平成23年7月21日より牛肉の検査を実施し、平成23年8月19日からは大阪府と情報共有しながら、牛肉以外の食品についても、放射性物質のモニタリング検査を実施しています。

また、平成24年1月26日からは、検査対象品目及び検体件数のさらなる拡充を図るため、大阪市立環境科学研究所(精密検査)だけでなく、大阪市保健所各生活衛生監視事務所(5ヶ所)、中央卸売市場両食品衛生検査所及び食肉衛生検査所においても放射性物質簡易検査機器を用いて、モニタリング検査を行っています。

 

1 検査対象施設

大阪市中央卸売市場本場、大阪市中央卸売市場東部市場、大阪市中央卸売市場南港市場、市内食肉処理業(食肉卸売業者:市内約200施設)及び市内量販店

 

2 検査対象品

牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、青果物、魚介類、乳・乳製品、米、茶など

・ 国や他の自治体からの情報等より、放射性物質に汚染されている可能性のある品目

・ 過去に出荷制限や自粛がかけられ、解除された品目

・ 過去に出荷制限や自粛がかけられた地域において生産された他の品目

 

3 開始年月日

(1)牛肉(精密検査)

平成23年7月21日(木)

(2)牛肉以外の食品(精密検査)

平成23年8月19日(金)

(3)市内流通食品(簡易検査)

平成24年1月26日(木)

 

4 検査機関

(1)精密検査

大阪市立環境科学研究所

(2)簡易検査

中央卸売市場食品衛生検査所、中央卸売市場東部市場食品衛生検査所、食肉衛生検査所、大阪市保健所各生活衛生監視事務所(5ヶ所)

 

5 検査項目

(1)放射性ヨウ素

(2)放射性セシウム(セシウム134+137)

ただし、放射性ヨウ素の検査については、大阪市立環境科学研究所のみ実施

 

6 公表方法

検査結果が判明次第、順次大阪市ホームページに掲載します。

 

1月から実施した簡易検査では、現在まで229件(平成24年3月22日17時現在)を実施し、全て、検出下限値未満でした。

内訳:青果物54件(野菜43件、果物11件)、水産物41件、牛肉52件、鶏肉1件、鶏卵3件、穀類7件、野菜類果物加工品18件、魚介類加工品36件、肉卵類加工品11件、穀類加工品1件、その他加工品1件、菓子類5件、乳児用食品9件

 

旬の魚 バカガイ

株式会社うおいち ホームページ お魚情報局『旬の魚』より

今回は春に旬を迎える「バカガイ」ですが、流通している
のは剥き身がおおいため、「青柳」という名のほうがよく知
られているかもしれません。

 

■どんな貝?

ハマグリに良く似た二枚貝で、殻が薄く表面は滑らかで褐色をしています。成長すると殻長が8cm程になります。樺太から日本全国の沿岸、朝鮮半島、中国沿岸などの水深10mまでの砂地に生息しており、アサリよりも沖合いの少し水深の深いところにいます。産卵時期は春です。

大阪市場には、愛知県、千葉県から入荷してきます。殻付の貝の状態で入荷するものは少なく、剥き身をボイルしたものや生の貝柱が主体です。

身は鮮度落ちが早いので、殻付の貝を購入したらすぐに砂を落としてから調理することをおすすめします。

 

【バカガイの分布図】

(砂抜きの仕方)

アサリなどよりも砂をかんでいることが多く、なかなか砂が抜けないので、剥き身にしてから砂を取り除くのが一般的です。やり方は、十分な水に貝を入れて沸騰させ、軽くボイルします。貝の蓋が開いたら貝から身を取り出し、ひとつずつ砂を洗い流します。このとき、茹で汁の上澄を残しておき、きれいに砂が取れたらもう一度先ほどの茹で汁で煮ます。

殻が薄く壊れやすいので、アサリの貝を洗うように強く貝殻同士をこすり合わせると割れてしまうので、注意してください。

 

 

■加工品

剥き身を「青柳(あおやぎ)」、貝柱を「小柱」や「アラレ」、足は「舌切り」と呼びます。2つの貝柱があり、大きいほうを「大星」、小さいほうを「小星」と呼んでいます。

 

青柳(あおやぎ)の写真 「舌きり」(左)と小柱(右)

 

生の剥き身を干して目刺し状態にしたものを「姫貝」といい、軽くあぶって食べます。そのほかに、剥き身をみりん干しした「桜貝」という珍味があります。

 

 

■名前の由来

名前の由来は諸説あって、だらしなくオレンジ色の足をだらりと貝からはみださせているのが、バカみたいなのでこの名前がついたとか、ばかみたいにたくさん獲れるからとか、家である貝が薄くて壊れやすいので、「破家貝」と書き、バカガイというようになったなど様々な説があってどれが本当かはわかりません。

ちなみに、だらしなく足を出しているのは、アサリなどの貝よりも水深が深い水中で生活するのに適した体になっているため、水から揚げられるとすぐに酸欠になってしまうためです。

 

また剥き身を「青柳」というのは、東京湾に面した千葉県市原市の青柳地区がかつてバカガイの集産地だったためこの名で呼ばれるようになりました。

 

■ジャンプ力

硬い貝を持たないバカガイは、敵から身を守るために大きく伸びた足を逃げるために使います。敵が近づくと砂をけってジャンプして逃げるのです。逃げるためにはあえて重い貝殻を薄くしたのかもしれませんね。名前とは違って賢い貝なのです。

 

■栄養

貧血を予防する鉄分や、骨の形成に欠かせないカルシウム、血中のコレステロールを下げる働きがあるEPAやタウリンなど多く含まれています。またビタミン類も豊富です。

 

■おさかなクッキング

小柱は掻き揚げや軍艦に、足は刺身やにお料理されることが多いです。ボイルされた青柳は、酢の物やぬた、丼物などにしていただきます。

 

青柳とわけぎのさっと煮

●青柳とわけぎのさっと煮

青柳の剥き身とワケギをさっと煮たもの。潮の香りがしておいしいです。ボイルした青柳を使ってもできますが、その場合はダシがあまりでないのでかつおだし(顆粒)を少し加えてください。

 

【材料(2人分)】

青柳むき身・・・100g

ワケギ・・・1/2束

<調味料>

醤油・・・大さじ1、みりん・・・大さじ1、さとう・・・大さじ1/2、

日本酒・・・大さじ4、だし汁・・・大さじ4

 

【作り方】

1. むき身は薄い塩水でさっと洗って水を切る。ワケギは5cmくらいに切っておく。

2. 鍋にだし汁と調味料を入れて火にかけ、1.のむき身、ワケギを入れて3分くらいさっと煮るだけです。貝に火が通り、ネギがしんなりすればでき上がりです。煮すぎないように!

 

 

 

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行事予定のお知らせ

第64回 場内野球大会

応援おねがいします!!

日 時 4月12日(木)~5月22日(火) 試合開始 午後3時 ~ (1日1試合)
場 所 松島球場(西区千代崎1丁目)
試 合 トーナメント方式
申込締切 平成24年3月30日(金)申し込み締め切りました。
その他 優勝・準優勝チームは、24年度の京阪神三都市市場大会(10月 京都大会)の代表になります。
《詳細は、市場協会(内線7850)飯田までお問い合わせください》

第58回 場内テニス大会

参加者募集!! ふるってご参加ください。

日 時 5月9日(水)午前9時 ~(雨天の場合予備日 5月23日(水))
場 所 シーサイドテニスガーデン舞洲(此花区北港緑地2丁目)
試 合 テニス(男子・女子別 ダブルス)
ソフトテニス(男子・女子別 ダブルス)
申込締切 平成24年4月26日(木)までに団体を通じて申し込み下さい。
その他 上位入賞者は、24年度の京阪神三都市市場大会(10月 京都大会)の代表になります。
《詳細は、市場協会(内線7850)飯田までお問い合わせください》

第64回 場内ボウリング大会

みんなでボウリングしませんか!!

日 時 6月5日(火)午後6時 ~
場 所 イーグルボウル(大阪市淀川区宮原4-3-9)
試 合 男子団体戦(1チーム3名) 女子団体戦(1チーム3名)
個人戦(男女別)
※混合チームの場合、団体戦は男子チーム 個人戦は男女別
申込締切 平成24年5月24日(木)までに団体を通じて申し込み下さい。
その他 団体戦、個人戦別 (表彰) その他 ブービー賞、とび賞 賞品有り。
《詳細は、市場協会(内線7850)飯田までお問い合わせください》
資料室からのご案内

新刊案内

『味わいの認知科学 舌の先から脳の向こうまで』(勁草書房)

目・鼻・口から広がる美味しさへの道。食の科学にまつわる基本的な知識や概要を丁寧に解説し、「味わう」という現象のメカニズムを解き明かす。
食の味わいは私たちにとって身近な存在であるが、その科学的な研究の理解は一般の方々にとっては少しハードルが高い。本書は、心理学や認知科学、分子生物学研究、企業における商品開発の最前線で研究されている先生方の協力により「一般の方々にも理解しやすい本」として完成した、食に対する知的好奇心の一端を満たすことができる一冊となっています。

 

『日本農業の真実』(筑摩書房)

わが国の農業は正念場を迎えている。農業者の高齢化、減反問題、農産物貿易の自由化など、難問が山積みしている。こうした状況下で大切なのは、情動に流されることなく、冷静かつ現実的に食と農の問題を考えることである。本書では、日本農業の強さと弱さの両面を直視し、国民に支えられる農業と農村のビジョンを提案する。農地制度や農協問題など、農業発展のブレーキと指摘されている論点にも言及しながら、農業経済と農業政策の第一人者が近未来の日本農業を描き出す。

 

【新着の図書・資料の紹介】

『平成23年 水産年鑑』(水産社)
『北から南 全国水産卸売ガイド2012年版』(みなと山口合同新聞社)
『間違いだらけのTPP』(朝日新聞出版)
『TPP亡国論』(集英社)
『コンビニの買ってはいけない食品 買ってもいい食品』(大和書房)
『買ってはいけないお菓子 買ってもいいお菓子』(大和書房)
『食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物』(大和書房)
『魚と人間と環境の循環』(東京水産振興会)
『さかな丸ごと探険ノート』(東京水産振興会)
『食の歴史と日本人 「もったいない」はなぜ生まれたか』(東洋経済新報社)
『アクアネット 特集:ハタ類養殖の伸びしろ』(湊文社)
『大阪人 ザ・大阪のデザイン』(大阪市都市工学情報センター)
『あまから手帖 京阪沿線 我が街自慢&塩ラーメン黄金期』(クリエテ関西)
『沖底(2そうびき)の経営構造-日本型底びき網漁法の変遷-』(水産総合研究センター)
『平成24年版 食糧経済年鑑』(食糧経済通信社)
『平成23年度 我が国周辺水域の漁業資源評価』(水産総合研究センター)