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かれんとオーシー - 大阪市中央卸売市場本場広報誌:「今」「最新の」大阪市中央卸売市場本場の情報 -
2010年 Vol.58 2011.07.01 発行
鮭の日キャンペーン! ~SINCE1992~ 今年も魚(とと)の日とあわせて実施!

-企業コラボ・ポスター・リーフレット・マスコミ活用などで魚食PRを図る。-

 

平成22年度の事業内容

◎今年のキャンペーンテーマ「お魚大好き!フェア」~魚は健康食!~
~元気な家族 お魚が応援します。~

「魚の日」「鮭の日」に向けた食材として魚の効用をPRし消費者に魚のよさや和食のよさを再認識していただくとともに消費に結びつけるためのキャンペーンを展開。

 

フェアー期間 10/1~11/15日

①ホームページでのPR展開

大阪市水産物卸協同組合のホームページにおいてキャンペーンPRを展開しプレゼントの応募も行う。

 

②読売新聞でのタイアップ広告

食育と魚食普及をテーマとする記事(10段抜き)とリーフレットのキャンペーン広告を行う。10月10日前後の掲載予定。発行数は近畿版134万部。出演はさかな君。魚の効用や食文化について語っていただく。

 

③フジッコとの協賛によるPRについて

近畿地区の量販店(約400店)においてフジッコ商品(鍋つゆ・昆布)と鮭(銀毛切り身パック、片身分)のPRを展開する。

 

④キリンビールとのタイアップ

一番搾り24本 20名にプレゼント

 

⑤その他

毎年、京都市場(京都水産協会)主催で鮭の料理教室を行う。
今年も、11月6日(土)約200名が参加して、京都衛生専門学校で実施される予定。

 

 

⑥ツールの作成について

今年度も鮭の日PRの為のツールを作成。

企画 内容
ポスター(新デザイン両面活用ポスター) 2万枚
リーフレット新デザイン(プレゼント付) 20万部
のぼり(新デザイン) 200本
ジャンパー 200着

 

⑦リーフレットプレゼント内容(キャンペーン期間、10月1日~11月15日)

A賞.北海道産 紅鮭 片身 50名
B賞.キリン一番搾り(24本入) 20名
C賞.フジッコ5点セット 30名

応募締め切りは11月15日(日)。 抽選会は11月下旬頃の予定。

 

主催:

鮭の日委員会

電話:

06-6469-3908

後援:

農林水産省

鮭の日は日本記念日委員会より正式に認定されています。

ご注意下さい!お肉の生食・加熱不足による食中毒

平成20年に届けられた腸管出血性大腸菌感染者の発症前10日間の食事歴を調べたところ、約52%の人が生で食肉(生レバーやユッケなど)を食べていました。

腸管出血性大腸菌(O157など)や最近増加中のカンピロバクターは、牛などの動物の腸管にいる菌なので、肉に付着する菌をゼロにすることは非常に困難です。

主な原因食品は、牛肉や牛レバーなどの生食や加熱不十分な肉類、食肉等から二次汚染した食品などです。
また、手指やまな板を通して細菌が付着した野菜などを生で食べたり、細菌で汚染された飲料水を飲んだりして、食中毒が発生しているケースもあります。
これらの細菌は熱に非常に弱いため、十分加熱して食べれば、食中毒にはなりません。

今年は、気象庁観測史上最高といわれる暑い夏でした。

そのせいもあってか今年は腸管出血性大腸菌による食中毒が多発しています。厚生労働省の統計では、7月の時点で昨年(平成21年)の患者数181人を超える200人以上の患者が出ており、昨年をはるかに超える勢いです。
ようやく気温が下がりましたが、まだまだ気を抜くと危険です。これから、行楽・レジャーシーズンを迎え、バーベキュー等焼肉を食する機会も多くなることが予想されます。

食中毒予防のため、下記のことに注意しましょう。

 

◎特に抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、食品取扱者は生で食肉(生レバーやユッケなど)を食べないようにしましょう。

 

焼肉等をされる場合は、しっかり加熱(中心温度75℃以上で1分間以上)して、箸の使い分け(焼く箸と食べる箸の
 使い分け)など、気をつければおいしく安全に食べることができます。

 

調理器具、手指の洗浄・消毒を十分に行いましょう。

 

【関連リンク】

■政府広報オンライン:ご注意ください!お肉の生食・加熱不足による食中毒
http://www3.gov-online.go.jp/useful/article/201005/4.html

■厚生労働省:「食品安全情報」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/index.html

■内閣府食品安全委員会:「食中毒予防のポイント」
http://www.fsc.go.jp/sonota/shokutyudoku.html

 

旬の魚 No.33 ホッケ

 株式会社うおいち ホームページ お魚情報局『旬の魚』より


 

ホッケは鮮度劣化が早いため関西では「開き」になっているものがポピュラーですが、産地の北海道では鮮魚でも販売されています。
「開き」には、オホーツクで獲れるロシア産の「キタノホッケ」という魚が使われることが多いです。このキタノホッケはホッケに比べて黄色く、縞模様がはっきりと濃くでているため、「縞ホッケ」と言われています。

 

■ホッケも名前が変わる

「ホッケ」という名前には、北方の魚という意味があるそうです。漢字で書くと「魚」偏に「花」になります。この字が示すように産地である北海道に桜の花が咲く5月頃によく獲れます。また、一説では、幼魚が群れて表層を泳ぐ様子が青い花が咲いたように見えるところからこの漢字が当てはめられたといわれています。
このホッケ、成長と共に名前が変わります。生まれてすぐは、体表が青いため、「アオボッケ」といわれます。その後は、ロウソクのように細長い「ロウソクボッケ」、生後1年して春を迎えた「ハルボッケ」、群れで回遊しホッケ柱なるものを作る「マキボッケ」、岩場に棲みついた「ネボッケ」、丸々と太って大きな「ドウラクボッケ」へと変わっていきます。

 

■ホッケの生態と分布

ホッケの分布図

オホーツク海南部、日本海、黄海に分布し、沖合の水深200mよりも浅い海底に生息しています。
秋から冬にかけの産卵期に入るとオスは婚姻色である白っぽい体色になり、縄張りを作ってメスが縄張りに入ってくるのを待ちます。メスがオスを気に入ると卵を産み、そこにオスが精子をかけます。メスは卵の塊を岩のくぼみなどに押し込むと泳ぎ去ります。その後は、オスが卵が孵化するまでの約2ヶ月の間エサも食べずに守ります。敵を追い払ったり、卵についたゴミを取り除いたり、新鮮な海水を送ったりと甲斐甲斐しく世話をするのです。
以前テレビで、ホッケの産卵と、その後にオスのホッケが甲斐甲斐しく卵を世話するところが放送されていたのですが、本当に頭の下がるお世話振りでした。
こうして親の愛を受けて無事孵化した稚魚は、約1cm程の大きさですが、1年で20cm、2年で30cm程の大きさに成長します。2年程で成熟し始めますが、その後も年に数cmずつ大きくなります。

 


■巨大ホッケ柱の謎

名前のところでも書きましたが、春先に3万尾ほどのホッケが高さ10mにもなる巨大な柱状のホッケ柱を作ることがあります。
ホッケは一体何のためにホッケ柱を作るのでしょうか。
大量のホッケがグルグルまわってホッケ柱を作ることによって渦巻きができます。そうすることで海面近くにいるプランクトンを水中に引き込みます。そしてホッケたちは空から狙う海鳥から襲われることなく安全にプランクトンを食べることができるのです。

 

■ホッケの栄養

ホッケには、ビタミンAやビタミンB1、ビタミンDやカルシウムが豊富に含まれています。ビタミンAには抗酸化作用や皮膚を丈夫にしたり、目の疲れを取る作用があります。また、カルシウムと同時にビタミンDも含まれているためカルシウムの吸収率をよくしています。

 

■おさかなクッキング 

ホッケの開きのフライ

関西ではホッケは、生のものが手に入りにくいので、開きを使ったレシピを紹介します。

 

●ホッケの開きのフライ

【材料】

ホッケの開き・・・1枚
片栗粉・・・適量
ヒガシマル カレーうどんスープ・・・1/2袋

 

【作り方】

  1. ホッケの開きを食べやすい大きさに切り分けます。(6コくらい)
  2. ビニール袋に片栗粉を入れ、1を袋に入れて振って粉をまぶします。
  3. 油を熱して2をカラッとから揚げします。
  4. 「3.」にヒガシマルカレーうどんスープを軽くふってできあがりです。

 


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行事予定のお知らせ

平成22年度 京阪神三都市親善競技大会

皆様の熱いご声援をお願いします

日 時 10月27日(水)(市場休場日) 9:30 開会式
場 所 グリーンピア三木(神戸市)
競技種目 野球・卓球・テニス

 

合同作品等展示会

場内で働く皆さんの力作ぞろい ぜひご覧ください

    
日 時 12月1日(水)~ 12月3日(金)
1日(水)2日(木)午前9時~午後4時30分
3日(金)午前9時~午後3時
展示場所 大ホール(業務管理棟16階)
展示作品 写真・絵画・書道・手芸・生花 他
《同時開催》人権啓発パネル展

場内大会の結果報告!!

第52回 場内将棋大会

結 果 優 勝  団体戦A級  青 卸 (塩山陽三・富田祐次・寺田 洋)
優 勝  団体戦B級  青 卸 (木下正次郎・中平 茂・三元祐吉)
優 勝  個人戦A級  高浜敏夫 (水 卸)
優 勝  個人戦B級  中平  茂 (青 卸)
日 時 団体戦 9月14日(火) 午後2時 ~
個人戦 9月15日(水)・16日(木)午後2時 ~
場 所 業務管理棟 13階 共通会議室
資料室からのご案内

新刊案内

『からだにおいしい魚の便利帳』(高橋書店)

魚は優秀なたんぱく源でありながら、悪玉コレステロールなどを減らしてくれるという頼もしい存在。
しかも魚の脂は肉の脂と違い必須栄養素などを含み、過剰な中性脂肪を抑えたり、脳細胞を活発にするうれしい効能もあります。四方を海に囲まれた日本では、太古から多くの魚が食べられてきました。もちろん食べ方にも知恵をしぼり、他国では類をみないほどの多様性を誇ります。ですから魚は、日本人の嗜好や体に合った食材ともいえます。本書では幅広い視点からこの魚をとらえ、基礎知識から奥深い魅力までを紹介しています。

 

『マグロのふしぎがわかる本』(築地書館)

マグロ研究に長年携ってきた研究者たちによる、マグロのすべてがわかる本です。おいしいマグロの種類はどれ?マグロの進化、寿命、おいしい調理法、流通の歴史から資源管理まで。すし屋でもなじみのマグロですが、意外と知られていないマグロのふしぎや、近年のマグロ事情までが紹介された一冊となっています。

 

【新着の図書・資料の紹介】

『食文化-歴史と民族の饗宴』(悠書館)
『平成22年度 水産白書』(農林統計出版)
『平成22年版 食料・農業・農村白書』(農林水産省)
『平成21年 家計調査年報』(日本統計協会)
『大阪春秋 特集:緒方洪庵生誕200年』(新風書房)
『新鮮イカ学』(東海大学出版会)
『最新食料問題の基本とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)
『果物学 果物のなる樹のツリーウォッチング』(東海大学出版会)
『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率』(講談社)
『あまから手帖 北新地・西天満・お初天神・新梅田食堂街』(クリエテ関西)
『「食料自給率」の罠 輸出が日本の農業を強くする』(朝日新聞出版)
『大阪人 特集:淀川流域8区物語』(大阪市都市工学情報センター)
『水産振興 水産物の名称表示-止まらない偽装表示と規制の強化-』(東京水産振興会)
『築地魚河岸ことばの話』(大修館書店)