食卓 - 大阪市中央卸売市場 -

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かれんとオーシー - 大阪市中央卸売市場本場広報誌:「今」「最新の」大阪市中央卸売市場本場の情報 -
2009年 Vol.53 2011.02.08 発行
食中毒に注意!!

-食中毒が発生しやすい季節です-

食中毒は、季節を問わず一年を通じて発生していますが、特に気温湿度が高くなる夏季に多く発生しています。
平成20年食中毒発生状況(大阪市)

 

(原因物質別)

 

(月別)

 

平成20年は19年に続いて、カンピロバクターによる食中毒が最も多く発生しました。それまで発生件数で最も多かったノロウイルスについても多発しています。
カンピロバクターによる食中毒は食肉・鶏肉の生食や生焼けの状態のものを食べることが主な原因です。肉類の生食等は避け体調管理に十分注意するようにしてください。
また、食中毒予防の基本である次のことについても気をつけてください。

 

【食中毒予防三原則を徹底!!】

1.清潔の原則

新鮮な食材を使用、ていねいな手洗い、食器類の洗浄消毒及び衛生的保管

2.迅速・冷却の原則

食品の冷蔵保管、迅速調理、早く喫食

3.加熱の原則

加熱は中心部まで十分に(中心温度85℃以上、1分間以上加熱)
場内の営業者につきましては、食材の衛生的な取り扱い、従事者の検便、適正な温度管理などを心がけていただき、食品の安全・安心の確保に努めていただくようお願いします。
なお、7月1日から9月30日までの間、食中毒が発生しやすい気候条件日に「食中毒注意報」を発令し、発令中は業務管理棟1階に掲示します。また、期間中正門の電光掲示板には食中毒予防の標語を掲示します。期間中「食中毒注意報」、「食中毒予防」についてテレホンサービス(TEL:06-6208-0963)も実施しております。

 

お問い合わせ先

大阪市中央卸売市場 食品衛生検査所

大阪市・サンクト・ペテルブルグ姉妹都市提携30周年記念事業

平松大阪市長とプロポロフロシア連邦総領事を招き、ロシア料理教室が開催されました。

 

大阪市・サンクト・ぺテルブルグ姉妹都市提携30周年記念事業(主催は同委員会)として、平成21年5月16日(土)に大阪市中央卸売市場本場の見学とロシア料理教室(業務管理棟16階料理教室)が開催され40名の方が参加しました。

 

朝9時からの市場見学のあと、11時から料理教室が始まりました。料理指導は、在大阪ロシア連邦総領事館オリガシェフです。料理教室は満員で和気藹々のうちに始まりました。当日のレシピは、ロシア風レーズンとクルミのぺチェーネ(クッキー)、ロシア風サラダ・ドレッシング、ブリーンチキ(ロシア風のクレープ)、フルーツ・カンポート(飲み物)です。シェフが通訳者を交え、てきぱきと調理法を説明しました。料理がほぼ出来上がる頃に、平松大阪市長とプロポロフ総領事が来られ、ラジオ取材の馬場章夫氏らを囲んで試食会が始まりました。最後に総領事のギター伴奏で、市長と総領事が「カチュウシャの歌」を合唱し、教室全体が大いに盛り上がりました。なお、本場市場協会も共催として参加しました。

 

ブリーンチキ(ロシア風のクレープ)は肉の味が皮によく滲み込んで大変美味しくいただきました。
なお、ロシア料理教室は年内に再度開催される予定です。開催日時は未定です。

2009年「おさかな」絵画コンクールの作品募集!

2009年「おさかな」絵画コンクールの作品募集!
~ どしどしご応募下さい! ~

主催:大阪おさかな普及協議会

 

当委員会では昨年に引き続き、日本の食文化の原点であります「おさかな」をテーマとした絵画コンクールを開催することとなりました。(昨年度は、大阪府下より3,975作品の応募がありました。)
おさかなを通じて子供達と家族の方々に海の恵みへの感謝、多くの人々への感謝の心を食育の一環として再認識して頂く為にこのような企画を実施致します。

今年は第5回記念コンクールとなりますので、応募者の中から抽選で25組(対象小学生以下1組3名まで)
の方を漁業体験ツアーにご招待いたします。応募要項は下記の通り。尚、内容についての問合せ等は事務局までお願いします。

 

【募集期間】

平成21年7月1日~9月30日(当日消印有効)

【応募資格】

大阪府下在住の高校生以下

【テーマ】

おさかな(おさかなを自由に表現してください)

【応募規定】

  • サイズ/四つ切画用紙(37cm×52cm)
  • 画材/水彩絵の具、パステル(クレヨン、色鉛筆など)
  • 応募用紙、又は作品の裏に必要事項(住所・氏名・年齢・学校名・学年・クラスそれに作品のテーマや簡単な説明文)を記入の上、作品の裏に貼り付けて下さい。※応募作品の著作権は主催者に帰属します。応募作品の返却はいたしません。
※入選作品の中から、市場PRのためにカレンダー等に使用する場合があります。

【応募先】

〒553-0005
大阪市福島区野田1-1-86
大阪市水産物卸協同組合内 大阪おさかな普及協議会 宛
TEL:06-6469-3908(応募用紙をお渡します)

【発表】

平成21年10月中旬
※入賞者には、学校を通じて連絡すると共に個人宛にも連絡します。

【展示発表】

平成21年10月下旬より1ヶ月
大阪市中央卸売市場本場内1F研修室にて展示(予定)
授与式:平成21年11月7日(土)

【賞】

(1)高校生・中学生の部

入賞数 副賞(図書カード)
大阪府知事賞 1名 3万円相当
大阪府教育委員会賞 1名 2万円相当
大阪おさかな普及協議会賞 2名 1万円相当
入賞 20名 3千円相当

(2)小学生以下の部

入賞数 副賞(図書カード)
大阪市長賞 1名 2万円相当
大阪市教育委員会賞 1名 1万円相当
大阪おさかな普及協議会賞 2名 5千円相当
入賞 20名 2千円相当

【後援】

大阪府、大阪府教育委員会、大阪市、大阪市教育委員会

【協力】

大阪市中央卸売市場本場市場協会 大阪おさかな健康食品協議会

 

◎昨年の入賞作品

大阪府知事賞

大阪市長賞

旬の魚 No.19 マダコ(真蛸)

株式会社うおいち ホームページ お魚情報局『旬の魚』より


活マダコの写真

第19回目は、関西では半夏生に欠かせない「マダコ」のお話です。


■タコのハチマキ。。。いえいえい腹巻きです

「タコの頭にハチマキ巻いて・・・」という歌がありますが、タコの頭に見える丸い部分は、頭でなく胴体です。タコはイカと同様「頭足類」といわれ、目のある頭から足が出ており、胴体は足の反対側にあります(胴・頭・足の順)。足のある方が前方となりますので、タコの移動は前進ではなく後退になります。

タコは、世界中で約200種類いるといわれ、日本近海でも50種類以上が確認されています。その中で食用とされているのはマダコ科に属するもののみで、マダコ科には、明石ダコや泉ダコとブランドにもなっているマダコを始め、北海道などで獲れるミズダコや冬期に米粒状の卵をもつイイダコ、腕が細く長いテナガダコ、沖縄地方でよく見られるワモンダコ等がいます。

 

■マダコってこんなん

全長60cm前後、外套膜は卵円形で、背面は微小な顆粒状の点によって網目状に覆われており、側面にはイカのような隆起(エンペラ)はなく、背中にはダイヤモンド形に配列した大きなイボがあります。体色は赤褐色か黄褐色をしていますが、腹側は淡色で、興奮したときや環境の状態、色調により体色を変化させたり、皮膚に凸凹を出現させて、周りの景色に溶け込むようカムフラージュすることができます。腕は外套長の2.5~3倍、8本ともほぼ同じ長さで、四角い形の断面をしています。吸盤は2列で200個前後あり、オスには各腕の基部から15~19番目に大きな吸盤があります。また、オスの右第3腕は、先端が変形して交接腕になっています。外敵に襲われた時、捕らえられた腕を切り離して逃げ、その後再生されますが、たまに2本に分かれて再生されることもあり、8本以上の腕を持ったタコが見かけられることがあります。

 

■海より深い?母性愛 

マダコ産卵期は生息地によって違い、鹿島灘から房総沖では3~6月と9~10月、瀬戸内海では4~5月と9~11月、周防灘では5~6月と9~10月となっています。普段は縄張り意識が強く、他を寄せ付けないほど神経質なのですが、この時期だけは話が違うようです。オスの多くは、遠くから交接腕を伸ばしてメスの体内に精莢(せいきょう:精子の入った袋)を送り込みます。

卵はメスの漏斗から外に出されます。直径0.5mm、長さ2.5mmと小さく、10~20万個の卵を岩礁域の岩棚の下や岩穴等に、長さ10cm程のナスより少し小さい房状の塊にして幾つもぶら下げるように産みます。この塊の形が藤の花に似ていることから「海藤花(かいとうげ)」とも呼ばれ、卵は約4週間で孵化します。それまでの間、母ダコはその場を離れることなく、海水を吹きかけて新鮮な酸素を供給したり、ブラッシングによって卵の表面を掃除したりして何も食べずに卵を守ります。卵の孵化が終了すると母ダコは餓死します。マダコの寿命は約2年といわれています。孵化したばかりの子ダコは体長約3.5mmで各腕に3個ずつの吸盤があり、体に比べ非常に大きな漏斗で水を吹き出してつんつんと泳ぎます。3~4週間経つと各腕の吸盤が約15~18個になり、親ダコと同じように底生生活をし始めます。

 

■マダコのいるところ

真ダコの分布図

三陸以南、南西諸島を除く日本全国の潮間帯から、水深40mほどの地帯に生息し、全世界の温帯地域に分布しているといわれています。外洋に面した海域に多く、内湾は少ないそうです。夜行性で、昼間は岩礁や転石の下に潜りこんでいたり、人口漁礁の陰や周辺の凹みに隠れています。


■主産地と漁法 

マダコは、日本各地で周年にわたって漁獲され、産卵期や大潮時に多く獲れます。漁獲盛期は、茨城沖で11~1月、房総沖で12~3月と6~8月、広島で5~10月、島根で9~11月といわれ、神奈川県の佐島、久里浜、兵庫県の明石、岡山の下津井等が主な産地となっています。

漁法としてはタコ壷が有名で、複数の壷を縛り付けたロープを水深5~50mの海底に沈め、2~3日放置した後、引き上げ、中に入り込んだタコを獲ります。最近ではタコが中に入ると口に蓋がされる仕掛けもあるそうです。

マダコは自分の巣穴の清掃にはきわめて熱心で、捕食の割合は1日のうちの20~30%で、後は寝ているか、清掃に費やしているそうです。巣の周りには、甲殻類の殻や貝殻、食べかすなどが散乱しているので巣穴の存在がバレバレ・・・。
ですので、壷は新しいほど入りが良いといわれています。
他にも釣りや底曳き網、突き等でも獲られます。

 

■海の美食家、マダコ 

マダコは食欲旺盛な肉食者で、甲殻類や二枚貝等を食べます(アワビも食べるそうですよ・・・ぜいたくな)。稚仔の時はアミ類等の甲殻類を、成魚になるとエビ、カニ等の甲殻類や貝類を好みます。エサに襲いかかると、カラストンビ(顎板)で噛むと同時に唾液腺からチラミンという麻酔毒を出し、エサを麻痺させて食べます。二枚貝の場合は、腕に抱え込み、吸盤で貝殻を引きちぎったり、ザラザラのおろし金のような細かい凸凹のついた歯舌で貝殻に穴を開けて内部の肉を食べます。また、岩陰に隠れて腕の先端を振り動かし、魚を捕まえることもあるそうです。

マダコの視覚と聴覚は優れていて、エサを獲るときは主に眼で見て、捕らえたエサを腕で触って確認し、味や触感を感じる神経が通っている吸盤で味わうそうです。

 

■ファイトォ~!いっぱぁ~つ!!

某ドリンク剤で有名になった「タウリン」、血中コレステロールや血圧を下げる作用や肝臓の機能を高めてアルコールの分解を助けるといわれています。タコはコレステロールを多く含みますが、このタウリンのおかげで、高脂血症の人も安心して食べられるようになしました。

全般的にイカと同様の栄養素が含まれています。ただ、イカは生で食べることが多いですが、タコの場合ほぼ茹でてから食べるので、タンパク質の割合が多くなり、イカよりも「高タンパク質」となります。また、タコにはアセチルコリンという神経を休める働きを持つ機能成分を含んでいます。ビタミン類、ミネラル類は少なく、亜鉛、銅等もやや多い程度ですので、タコを主菜にした場合は、副菜に野菜を取り入れてバランスよく摂取するようにしましょう。消化吸収率はよいですが、消化に時間がかかりますので、一度にたくさん食べないようにしましょう。

 

■おいしく食べましょう(^0^)/ 

お刺身はもちろん、たこ焼、唐揚げ、煮物、酢の物とおいしい食べ方はたくさんありますが、今回はタコ飯を紹介します。

 

●タコ飯

野菜たっぷり、ご飯がタコの桜色に染まって見た目にも食欲をそそります。

 

【材 料(約4人分)】

米:3カップ、洗いタコ:300g、人参:100g、ゴボウ:50g、大根:50g、
生姜:30g、薄揚げ:2枚(50g)、だし昆布:5×10cm 2枚、大葉:適量
<調味料>
薄口醤油:大さじ2、料理酒:大さじ2、みりん:大さじ1、塩:小さじ1(お好みで加減)

 

【作り方】

  1. ゴボウは笹がきにして水にさらし、人参、大根は5cm位の拍子切り、生姜は千切りにします。薄揚げは1cm位の幅に切り、熱湯で油抜きする。タコは食べやすい大きさ(たこ焼きの時よりより少し大きめ)に切り、大葉は千切りにしておく。
  2. 通常にご飯を炊くのと同様に米を洗って水加減します。この時、調味料を先に入れて水を調節しましょう。
    注意1:塩は好みで加減してください。薄めのお吸い物位が塩加減の目安です。
    注意2:水の調節は先に済ませ、具は後で入れてください。
  3. 具とだし昆布を加え、通常のご飯同様に炊き上げます。

 


これであなたもタコ通?タコ好きなら挑戦してみてはいかがでしょうか。

明石・タコ検定↓
http://www.tako-kentei.com

株式会社うおいちでは、毎月『旬の魚』を更新しています。

バックナンバーはこちらからご覧いただけます。
http://www.uoichi.co.jp/uoichi_info/main_bknum_fish.asp

社団法人大阪市中央卸売市場本場市場協会ホームページでもタコを紹介しています。

http://www.honjo-osaka.or.jp
http://www.honjo-osaka.or.jp/umaimon/06.html#2009

仲卸業者の皆さま 事業報告書の提出が義務付けられています

仲卸業者の方は、毎事業年度経過後90日以内に事業報告書を市役所に提出することが、
本市業務条例第24条及び施行規則第23条により定められていますので、
必ず期限内(決算期が3月末の場合は6月29日まで)に所属組合を通じて提出をお願いします。

 

お問い合わせ先

市役所本場(振興)

分別廃棄の徹底にご協力を!!

衛生組合は資源再利用をより推進していきますので、塵芥室でのPPバンド、梱包用ラップ、缶、びん、ペットボトル等の分別廃棄を徹底してください。

 

特にPPバンド、梱包用ラップについては、塵芥ドラムの故障の原因になりますので、回収ボックスへ投棄していただくようお願いします。

 

お問い合わせ先

本場衛生組合

資料室から新刊のご案内

新刊案内

『本当は危ない有機野菜 リサイクル信仰が生み出す「恐怖の作物」』 (徳間書店)

日本は世界最大の食料廃棄国。リサイクルの美名のもと、田畑に「捨てられる」有害な有機物により土壌は汚染され、危険な「オーガニック野菜」が食卓にのぼり、恐ろしい感染症を引き起こす。誤った「有機神話」「リサイクル信仰」で土壌と作物が汚染されている。本書は、それらによる健康被害の恐怖から、安全な野菜選び、調理法までを緊急レポート。「無農薬で安全」に隠されたウソを暴く。

 

『イワシはどこへ消えたのか』 (中公新書)

イワシの水揚量が激減し、私たちにとって身近な魚とは言えなくなりつつある。一方で、サンマは豊漁が続いている。なぜこのようなことが起こるのか。本書は、1990年代以降、定説となったレジーム・シフト(気候と海洋生態系の構造と生産力が十年~数十年の期間で大きく変化すること)による魚種交代という考え方をわかりやすく説明し、水産行政や地元産業への影響を通して、人類の共有財産である水産資源をどう守っていくかを考える。

 

【新着の図書・資料の紹介】

『フレッシュフードシステム 特集:青果物流通は今後どうなっていくか』 (流通システム研究センター)
『魚づくし 魚介の日本料理』 (柴田書店)
『ふぐの調理技術 すっぽんの調理技術』 (旭屋出版)
『平成19年度 食品ロス統計調査報告』 (農林統計協会)
『水産食品の表示と目利き-見極めのポイント-』 (成山堂書店)
『藻場とさかな 魚類生産学入門』 (成山堂書店)
『地球温暖化とさかな』 (成山堂書店)
『平成19年度 食料需給表』 (農林統計協会)
『2009年版 水産物パワーデータブック』 (水産通信社)
『あまから手帖 特集:北摂大特集&餃子』 (クリエテ関西)
『大阪人 特集:にぎわい十三』 (大阪市都市工学情報センター)

天神祭まであと一月

「日本三大祭」のひとつ天神祭まであと一月。
その中で、本場の若者たち150数名がかつぎ、祭のしんがりをつとめる玉神輿は特に注目を集めることになります。
夕刻から繰り広げられる陸渡御での玉神輿の勇壮な姿を、ぜひご覧ください。
(玉神輿講事務局)

 

2009年7月25日(土)天神祭

■陸渡御(午後5時前後 大阪天満宮を玉神輿が出門します)
■船渡御(玉神輿船は、午後6時半ごろ出船します)
●同日、天神祭への出発式を行います、ぜひご参加ください。
(於:業務管理棟南玄関ホール 午後2時~ )

 

昨年の出発式

 

当協会では、玉神輿の歴史や、天神祭当日に向けての動きを紹介しています。
また、2名1組さまの乗船プレゼントも企画しています。
http://www.honjo-osaka.or.jp/tamamikoshi/